発達が気になるお子さんといっても、状況は様々です。例えば、ADHDの傾向が強いお子さんであれば、交感神経優位から副交感神経優位にすることで、落ち着きや過活動がおさまることもありますし、ASDのお子さんは身体の柔軟性が高い一方で身体の軸が確立しにくく姿勢が悪かったり、ぐにゃりとなって動きが鈍くなってしまう傾向があります。不器用さが気になるお子さんの場合には、手足や指の動きを促進させることで、協調運動がスムーズになったり巧緻性が増すことにもつながります。対象は幼児から高校生まで。内容も年齢や困っていることに合わせてオーダーメイドになります。

発達サポートヨガで大切にしている3つの側面についての効果は以下のとおりです

自分のからだと仲良くなる  

発達が気になるお子さんの共通の特徴が過緊張です。おとなしいお子さんでも、元気で落ち着きがないように見えるお子さんでも、現実世界に合わせるために、一生懸命頑張っている結果、身体や心が緊張しています。ヨガのポーズや呼吸法をおこなうことで、副交感神経が優位になり自律神経が安定してくるので、心身が落ち着いてくるだけでなく、日中の集中力がアップし夜間の睡眠が深くなることが報告されています。

★頭と身体をつなげる

手や指と脳の働きはつながっているので、手遊び、指遊びは脳の活性化や巧緻性アップにとても効果があります。また、発語が気になるお子さんは口腔運動の練習をすることで発語や舌の微妙な使い分けをしっかり身につけることができます。発達グレーのお子さんで授業のノート取りが苦手な場合は、眼球運動が不十分で眼だけ動かすことができずに頭部全体を上下させてノートを取るため時間がかかるケースがあります。時間が足りずにノートが書き写しきれなかったり宿題の内容が不明確だったりするために授業についていくことが難しくなることもあるので、眼球運動のエクササイズを行うことも効果があります。 

★あたまと心を柔らかくする

集中しづらく気持ちがあちこちに散らばりがちなお子さんや、不安や緊張が強いお子さんにはマインドフルネスエクササイズで「今、ここ」をしっかり体験することが、集中力のUPや安心感の体感につながります。また、短い瞑想もとても効果があります。「昨日食べたものは?」「週末に楽しかったことは?」という問いに対して過去の出来事を思い出すことで、記憶の明確化、事象を意識する力を育てることができます。「難しいかなと思ったけれど、チャレンジしてできたこと」「頑張ったなと思うこと」「お家の人にやってもらったこと」などをテーマに自分を振り返ることで、自己肯定感や自己効力感、周りに感謝する力を育てることができます。